ジョヴァンニ・ヴィルジニオ・スキアパレッリ(Giovanni Virginio Schiaparelli, 1835年3月14日 - 1910年7月4日)は、火星の研究で有名なイタリアの天文学者。上院議員でもあった。「スキアパレッリ」は「スキャパレリ」とも表記する。ファッションデザイナーのエルザ・スキアパレッリは姪にあたる。
業績
ミラノ天文台長であり、1877年の火星の大接近を口径22cmの屈折望遠鏡で観測し、火星の表面全体に線状の模様を発見した。その後の1879年、1881年の観測結果と合わせ発表、イタリア語でcanali(溝、水路)と呼んだ。しかしこれが英語のcanals(運河)と翻訳されたことで、canalsは人工的な地形だという説が生まれることになった。また、スキアパレッリは火星の主な地形を大陸や海に見立てて命名した。
火星以外の太陽系の天体も観測しており、1861年には小惑星 (69) ヘスペリア(直径138.1km)を発見した。また、1864年 - 1866年の観測により、しし座流星群の母天体がテンペル・タットル彗星であり、ペルセウス座流星群の母天体がスウィフト・タットル彗星であることも明らかにした。
受賞歴
- 1872年-イギリス王立天文学会ゴールドメダル
- 1876年-コテニウス・メダル
- 1902年-ブルース・メダル
エポニム
- 小惑星:(4062) スキアパレッリ
- 月のクレーター:スキアパレッリ
- 火星のクレーター:スキアパレッリ
関連項目
- 火星の運河
- アンジェロ・セッキ
- パーシヴァル・ローウェル
- 19世紀生まれの天文学者
脚注

![ジョヴァンニ・ベッリーニ [22076139]のアート作品 アフロ](https://preview.aflo.com/Q7kR9w550Twi/aflo_22076139.jpg)
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