オセット語(オセットご、オセット語: ирон æвзаг, ラテン文字転写: iron ævzag、英語: Ossetic language、ロシア語: осетинский язык)は、ロシア連邦に属する北オセチア・アラニア共和国、ならびにジョージアに属する南オセチア自治州で話されている言語である。話者の数は約60万人。インド・ヨーロッパ語族のイラン語派に属する。オセチア語(英語: Ossetian language)とも呼ばれる。
北部のイロン(Iron, Ирон)方言と西部のディゴル(Digor, Дигор)方言の二つの方言に大別される。オセット語話者の約6分の5がイロン方言話者であり、現在の書記言語もイロン方言が元になっている。13世紀頃にはハンガリーにおいても少数民族ヤースによってオセット語の方言が使用されていた。
1923年にラテン文字をもとにした正書法がつくられた。1938年より、北オセチアではキリル文字を用いた表記に改められた。南オセチアでは1938年にグルジア文字による表記に改められたが、1954年以後、キリル文字が用いられている。
文字
- 現在のキリル文字
- ラテン文字 (1923-1937)
脚注
関連項目
- オセット人
- アルセン・コツォイェフ - 20世紀初頭のオセチアの文学者で、オセット語文学を創始し近代オセット語の確立に影響を与えた
外部リンク
- Ethnologue report for language code oss (英語) - エスノローグ



